2月4日(土)に行われた相続登記に関する講演会&無料相談会に行ってきましたー!
決して他人事ではない相続登記の問題、今回は番外編として講演会と相談会の様子を紹介します。
今回の会は、義務化される相続登記の申請について「あなたと家族をつなぐ相続登記」と題して開催され、不動産登記制度と相続制度の説明やこれまでの相続登記の周知に関する取組などが紹介されました。
あなたと家族をつなぐ相続登記
講演会では国全体で相続登記がされないことで所有者が判明できない、所有者が判明されても所在不明などの「所有者不明土地」となっている土地面積が約410万ha(2016年時点)となっており、その原因の65.5%が相続登記の未了によるものだということでした。その影響で公共工事や災害からの普及・復興事業が円滑に進まないケースや、民間取引が阻害されるなど、公共的な土地の利活用がうまく行えない要因の1つとなっているのです。
相続登記・遺産分割を進めることは、被相続人にとっても、配偶者や子供、孫の代のためにも重要なことであり、他人ごとではなく誰もが関わる問題で地域振興にも影響(空き家の利活用など)を与えています。相続と聞くと争いやもめごとを引き起こす厄介モノというイメージを持たれる方が多いと思いますが、そもそも相続の語源は「姿を続けること、受け渡す相手の意思が確実に引き継がれること」を指す仏教からきた言葉ということでした。
被相続人は思いや意思を確実に引き継ぐために遺言書を作成し、遺された家族等へ確実に思いを伝えるため「自筆証書遺言書保管制度」を利用することで、相続をめぐる争いを防止するための有用な手段となることを紹介して頂きました。
くらしの法律専門家・司法書士へ相談を
談会では死亡した方が生前築き上げてこられた遺産を廻り相続人同士が争い、これまでの関係を壊すようなことにならないよう改正される相続登記の制度についての説明を受けました。遺言書作成に関する知識を学ぶことはとても大切なことだと改めて気づくことができる時間だったように思えます。
トラブルや悩みを抱えている皆様、相続に関する専門家である司法書士の先生方にまずはご相談してみて下さい。
まさに自分が土地に関する相続について両親と相談をしているなかで、今回の相続登記に関する説明会に参加させて頂き、親や先祖が築いてきた財産を継ぐということの責任や、これまで守ってきてもらったことについたこれまで以上に感謝の心を伝えていきたいと思いました。
不動産登記の申請手続きを丁寧に行うことは、当家族親族間だけではなく地域全体にとって大切なことであるという意識で取り組むべきであると感じました。